小児科は主に0歳の新生児から20歳までの成人前の治療を行っていますが、自覚症状などの説明を自分でできる小学生頃からは内科の受診も可能です。ただし、小児科医は成長期の子ども特有の疾病や成長による体の変化などの知識を有しているため、体調不良のときはまず小児科にかかる方が良いでしょう。大人と同じ病気でも、子どもと大人では症状や薬の種類、副作用なども異なります。子どもの年齢や成長段階に合わせた治療を行うには、専門医に対応してもらうのがおすすめです。特に新生児や乳幼児の頃から受診しているかかりつけの小児科がある場合は、これまでの既往歴やアレルギーの有無などを理解している病院やクリニックを受診しておきましょう。
医療機関の診療科には小児科のみだけでなく、内科・小児科または小児科・内科と表記されていることも珍しくありません。内科・小児科と表記されている医療機関は主に成人が罹る病気が主ですが、小児科・内科は新生児や乳幼児など小児特有の病気について理解や経験を持っているのです。近所に小児科専門の医療機関がない場合は、看板やホームページに小児科・内科と記載されている医療機関を探しましょう。また、耳の痛みや皮膚の炎症など部分的な症状では耳鼻科や皮膚科を選びがちですが、ほかの病気が隠れている可能性も考えられるので、小児科を受診して検査や診断を受けると良いです。専門的な治療が必要になる場合は、専門医への紹介状を書いてもらいましょう。